おもちゃのユビワ
「秀二、今部活の帰り?」
「あ、ああ。」
(今の男は何なんだ?また一緒に帰る?アイツはなんだ?)
秀二は知らない男の登場にパニックになりそうだった。
(え?え?)
だが、ナオに聞きたくても何て聞けばいいのだろうか。
「あの、ナオ?今のやつ…」
「高木くん。バイト一緒なんだけど、悪い人じゃないんだけどねー。」
「けど、何?」
(何だよっ!どういうことなんだよっ)
「いつも誘ってくるんだよ。断るんだけど、また誘ってくるの。」
「へ、へー。も、物好きだな…」
(違うっ!こんなこと言いたいんじゃないっ)
「しつこいんだけど、憎めないやつで、たまに送ってもらったりしたんだけど、これっきりにする。」
「へ、へー。」
(送ってもらっただあ?あんなやつがバイトにいたなんて。知らなかったな。)
秀二は怒りのような、寂しさのような、簡単に表現出来ないもどかしさで何も言えなかった。
「あ、ああ。」
(今の男は何なんだ?また一緒に帰る?アイツはなんだ?)
秀二は知らない男の登場にパニックになりそうだった。
(え?え?)
だが、ナオに聞きたくても何て聞けばいいのだろうか。
「あの、ナオ?今のやつ…」
「高木くん。バイト一緒なんだけど、悪い人じゃないんだけどねー。」
「けど、何?」
(何だよっ!どういうことなんだよっ)
「いつも誘ってくるんだよ。断るんだけど、また誘ってくるの。」
「へ、へー。も、物好きだな…」
(違うっ!こんなこと言いたいんじゃないっ)
「しつこいんだけど、憎めないやつで、たまに送ってもらったりしたんだけど、これっきりにする。」
「へ、へー。」
(送ってもらっただあ?あんなやつがバイトにいたなんて。知らなかったな。)
秀二は怒りのような、寂しさのような、簡単に表現出来ないもどかしさで何も言えなかった。