おもちゃのユビワ
「おい、ナオ。」



聞き慣れた声に振り向くと、秀二が立っていた。



「秀二も来てたの?」


「偶然だな。もう帰るのか?」



「まだショッピングの途中。」



「じゃ、頼まれてくんねーか?母ちゃんが紅茶買ってこいっていうんだけど、一人では買いづらいんだわ。」



「ああー、だろうね。いつものやつ?」



「ああ。」



「じゃ、あとで買っとく。」



「頼むわ。」



「行こ、紗季。じゃね。」



「おう。」



ナオと紗季は店を出た。



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