おもちゃのユビワ
「ねえ、ナオ。秀二くんてさ、私の事嫌ったりしてる?」
「えぇ?何でよ。」
「だって、今だってナオに話しかけてきて、私すぐとなりにいたけど、完全無視だよね?」
確かに秀二はとなりにいた紗季には目もくれず、一言もない。いくらクラスメートになったばかりでも、あいさつくらいはするものである。
「ああ…。プッ、ハハッ」
ナオはおもわず、笑ってしまった。
「何よー?なんで笑うのよ。」
紗季が口を尖らせて言った。
「ごめんごめん、またかって思って笑っちゃった。」
「また?」
「秀二さ、小さい時から女の子と話すの超苦手なの。超恥ずかしがり屋。
でも、私は幼なじみで兄弟みたいなもんだから、話しかけてくるでしょ?
そうすると、私の周りにいる女の子はみんな、紗季みたいに『無視された?』って言うの。新しい友だちは毎度毎度同じ事を言うから笑っちゃった。」
「へー。秀二くん硬派なんだ。」
「そうなのかな。」
「で、ナオは特別なんだ?」
紗季は冷やかすように言い、ニヤリと笑みを浮かべた。
「アハハッ。」
「ん?認めたな!」
「違う違う!それもみんな言うんだ。」
「えぇ?何でよ。」
「だって、今だってナオに話しかけてきて、私すぐとなりにいたけど、完全無視だよね?」
確かに秀二はとなりにいた紗季には目もくれず、一言もない。いくらクラスメートになったばかりでも、あいさつくらいはするものである。
「ああ…。プッ、ハハッ」
ナオはおもわず、笑ってしまった。
「何よー?なんで笑うのよ。」
紗季が口を尖らせて言った。
「ごめんごめん、またかって思って笑っちゃった。」
「また?」
「秀二さ、小さい時から女の子と話すの超苦手なの。超恥ずかしがり屋。
でも、私は幼なじみで兄弟みたいなもんだから、話しかけてくるでしょ?
そうすると、私の周りにいる女の子はみんな、紗季みたいに『無視された?』って言うの。新しい友だちは毎度毎度同じ事を言うから笑っちゃった。」
「へー。秀二くん硬派なんだ。」
「そうなのかな。」
「で、ナオは特別なんだ?」
紗季は冷やかすように言い、ニヤリと笑みを浮かべた。
「アハハッ。」
「ん?認めたな!」
「違う違う!それもみんな言うんだ。」