おもちゃのユビワ
「秀二くん!」



小池に話しかけられた。



「あ、ああ。」



「秀二くんたちは、焼きそばだから荷物多いね。」



リヤカーを見ながら小池は驚いて言った。



「まあな。リヤカーがあるからいいけど。」


「小池ちゃんたちも買い出しかい?」



三上が口を挟んだ。相変わらず、誰にでも調子よく話す三上の口出しに感謝した。



「うん。シロップを買いに来たのよ。今年は4種類あるから、4人で来たの。」



「へえ。」



するとナオがハッとして言った。



「もしかしてシロップも、でっかかったりして。」



すると店の中にいた他の女子からの驚いた声がした。



「うそー、大きい。」
「こんなの運べないよ~。」



ナオと三上は急いで店の中に入った。



「やっぱり…」
「やっぱり…」



ナオと三上は顔を見合わせた。


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