おもちゃのユビワ
結局、秀二たちの焼きそば班と小池たちのかき氷班は一緒に学校へ戻ることになった。
秀二はリヤカーを引っ張り、後ろからは三上が押しながら歩いていた。
ナオはその後ろを歩き、他の女子たちと話しながらついてきている。
しかし何故か、小池は秀二の隣を歩いていた。
(何でとなりにいるんだよ…)
秀二は話すこともなく、ただリヤカーを引っ張った。
「重いでしょ?私たちの分までごめんね。」
「いや、小池が謝らなくていいけど…」
秀二はぶっきらぼうに答えた。
「今、部活なくて寂しいね。」
「…」
「せめて私も焼きそば班だったら良かったな。」
「…」
秀二は思った。小池はいつも何故こんなに気持ちをストレートに出せるのだろうか。
秀二には絶対に出来ないことだった。
秀二はリヤカーを引っ張り、後ろからは三上が押しながら歩いていた。
ナオはその後ろを歩き、他の女子たちと話しながらついてきている。
しかし何故か、小池は秀二の隣を歩いていた。
(何でとなりにいるんだよ…)
秀二は話すこともなく、ただリヤカーを引っ張った。
「重いでしょ?私たちの分までごめんね。」
「いや、小池が謝らなくていいけど…」
秀二はぶっきらぼうに答えた。
「今、部活なくて寂しいね。」
「…」
「せめて私も焼きそば班だったら良かったな。」
「…」
秀二は思った。小池はいつも何故こんなに気持ちをストレートに出せるのだろうか。
秀二には絶対に出来ないことだった。