おもちゃのユビワ
「秀!俺ゆみちゃんね。」



三上は小さな声で秀二に言った。



「おいっ!俺はいいって…」



「大ー丈夫、大ー丈夫。ノープロブレム!」



そういうと三上はゆみの手を取り、秀二と愛の前を歩き始めた。



秀二は隣に残された愛をチラリと見た。

明るくノリのいいゆみとは違い、静かで大人しく見えたが、暗いイメージではない。

愛は秀二の方を見てニッコリ微笑んだ。



「意気投合…かな?」


「…ついて行こうか。」



秀二は仕方なく愛と並び、三上とゆみを追った。



< 146 / 200 >

この作品をシェア

pagetop