おもちゃのユビワ
秀二と愛が頭を寄せあっている写真が撮られた。



「では、ごゆるりと~」



店員たちが戻っていった。



「はあ~、なんなんだこの店は。」



「ごめんね、私が入ろうって言ったから。」


「いやいや、愛ちゃんがあやまることないって。こんな学校でごめん。」



珍しく秀二は素直に気持ちを表現していた。


それはこの浮かれたお祭り気分のせいなのか、愛のせいなのかは分からなかった。



< 151 / 200 >

この作品をシェア

pagetop