おもちゃのユビワ
「オマケの中身は秀が車かなんかで、ナオがくまの人形だったかな。兄ちゃんは指輪だったんだ。」
「…」
「兄ちゃんは指輪なんていらなかったからナオにあげたんだよ。ナオは相当喜んでたなあ。願いが叶う指輪だって言って。」
「…」
「あれから秀は、あのキャラメルを買うとき必ず女の子用を買ってさ、その指輪と同じの探してたよな。」
「そうだっけ?」
「でもあれはプレミアらしくて、見つけらんなくて、お前こっそり泣いてたろ?」
(兄貴は知ってたんだ…)
「見つかったか?」
「…」
「見つけたんだろ?」
「…」
「兄ちゃんは指輪なんていらなかったからナオにあげたんだよ。ナオは相当喜んでたなあ。願いが叶う指輪だって言って。」
「…」
「あれから秀は、あのキャラメルを買うとき必ず女の子用を買ってさ、その指輪と同じの探してたよな。」
「そうだっけ?」
「でもあれはプレミアらしくて、見つけらんなくて、お前こっそり泣いてたろ?」
(兄貴は知ってたんだ…)
「見つかったか?」
「…」
「見つけたんだろ?」