おもちゃのユビワ
秀二はずっとキャラメルを買い続けていた。そして、同じ指輪を見つけていた。



「ああ、見つけたさ。何年かかっても見つけようと思ってたからな。」



秀二の答えを聞いた拓巳は少し微笑むと、秀二の背中をポンと押して言った。



「俺の大事な妹を頼むよ。どっかで泣いてるから。必ず見つけろよ。」



秀二は走り出した。



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