おもちゃのユビワ
「母ちゃんが何?」



「よぅ!秀二どうした?早えーな。」



二人の話を三上が遮った。三上は二人のクラスメートで秀二の友だちだ。



「プックククッ」



秀二が吹き出した。



「なんだ?秀二、楽しそうだな。」



「もう~、何でみんな驚くかな。」



秀二は、口を尖らせて文句を言うナオの肩をポンと叩くと、三上と一緒に先を歩いて行ってしまった。



「あいつ、…まさかな。」



「ん?秀二なんか言ったか?」



「あ、いや…何でもねー。行こーぜ。」



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