おもちゃのユビワ
(あいつやっぱ兄貴んとこに行きたいのか…)
秀二はナオの気持ちに気付いていた。
ナオは兄貴が好き。
秀二にとっては、信じたくない事だったが、事実であることはとっくに分かっていた。
幼い頃からずっと一緒だったのだ。ずっとナオだけを見てきたのだ。
ナオは一途に兄貴を想っている。自分の入り込む余地はない。
どうしてナオの好きなやつは自分じゃないのか。よりによって、兄貴なのか。
その事実に悩み続け、眠れない日々を過ごす事もあった。
いっそのこと、ナオを忘れてしまうことができれば、どんなに楽だろうか。
でも、ナオはこれからも隣に住み、幼なじみとして接していくのだ。
秀二は、見返りのない相手をただ好きでいる事に慣れるしかなかった。
秀二はナオの気持ちに気付いていた。
ナオは兄貴が好き。
秀二にとっては、信じたくない事だったが、事実であることはとっくに分かっていた。
幼い頃からずっと一緒だったのだ。ずっとナオだけを見てきたのだ。
ナオは一途に兄貴を想っている。自分の入り込む余地はない。
どうしてナオの好きなやつは自分じゃないのか。よりによって、兄貴なのか。
その事実に悩み続け、眠れない日々を過ごす事もあった。
いっそのこと、ナオを忘れてしまうことができれば、どんなに楽だろうか。
でも、ナオはこれからも隣に住み、幼なじみとして接していくのだ。
秀二は、見返りのない相手をただ好きでいる事に慣れるしかなかった。