おもちゃのユビワ
兄貴
拓兄ちゃんのところへ会いに行ける。
ナオは、日曜日をどれだけ心待ちにしていただろう。
前の晩から、ナオは大忙しだった。
「明日の服はこのカットソーにスカート、いやワンピースのが女の子っぽくていいかな。」
「パックしよ。この前紗季とショッピング行ったときもらった試供品どこ置いたかな?」
「明日は髪巻こうかな。」
うれしくてはしゃいでいた。1ヶ月ぶりに拓兄ちゃんに会えるんだ。
はしゃいだせいか、ベッドに入ってからも、なかなか寝付けなかった。
ナオはあの指輪を取り出した。オモチャの星の指輪だ。それをまた左の薬指の真ん中まではめる。
「拓兄ちゃんにやっと会えるんだ!」
ナオは指輪をそっとなでた。ブラスチックの輪にガラス玉の星。ガラスにナオの笑顔がぼんやり映っていた。
ナオは、日曜日をどれだけ心待ちにしていただろう。
前の晩から、ナオは大忙しだった。
「明日の服はこのカットソーにスカート、いやワンピースのが女の子っぽくていいかな。」
「パックしよ。この前紗季とショッピング行ったときもらった試供品どこ置いたかな?」
「明日は髪巻こうかな。」
うれしくてはしゃいでいた。1ヶ月ぶりに拓兄ちゃんに会えるんだ。
はしゃいだせいか、ベッドに入ってからも、なかなか寝付けなかった。
ナオはあの指輪を取り出した。オモチャの星の指輪だ。それをまた左の薬指の真ん中まではめる。
「拓兄ちゃんにやっと会えるんだ!」
ナオは指輪をそっとなでた。ブラスチックの輪にガラス玉の星。ガラスにナオの笑顔がぼんやり映っていた。