おもちゃのユビワ
ピンポーン



ナオは秀二の家のチャイムを鳴らした。
秀二がドアを開けた。



「…」



一瞬目を疑ったが、ナオである。いつもより、女の子らしいナオを見て驚いた。と同時に少しモヤモヤとしたものが込み上げた。



兄貴に会うために気合いを入れたナオ。兄貴に妬けたのだ。



「お、おぅ。」



「おはよ。電車間に合うよね。」



「上出来。」



二人はさっそく出かけた。



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