おもちゃのユビワ
「ナオ、今日一緒に帰らない?」



「もちろんっ!一緒に帰ろっ」



紗季に誘われ、ナオはかばんを持つと秀二と三上の方を振り返って、「アカンベー」をして教室を出た。



「あ~あ、秀二嫌われちゃったな。」



三上は秀二の肩をポンと叩いた。



「お前のせいだろーがっ。」



「傷心の秀ちゃん、一緒に帰ろう。」



「ふんっ」



仕方なく秀二は三上と教室を出た。



(ナオを怒らすと後々までスネんだよなあ…後で電話すっか。)


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