おもちゃのユビワ
「藤村くん、お兄ちゃんがいるの?知らなかった~。じゃ、お兄ちゃんも幼なじみなんだ。」
紗季は2年になって出来た友だちである。去年まで拓巳がこの学校に通っていたことは知らなかった。
ナオは拓巳が大学に行き、一人暮らしを始めたことを紗季に話した。
「なるほどね。今まで隣に住んでた好きな人が遠くへ行っちゃった訳だ…」
「そうなんだよ。この前の日曜日拓兄ちゃんの部屋に行ったんだけど…」
「なに、なかなかいい感じじゃん。」
「全っ然!秀二も一緒だもん。まさしく、弟と妹が遊びに行ったたけのこと。」
「ふーん。お兄さんはナオのこと妹みたいに思ってるのを、彼女として見られたいんだね。」
「彼女っていうか…。その前に女として意識してほしいなーなんて思うんだけど、急には無理だし。」
「だよねー。」
「告って今までの関係が台無しになるのもやなの。」
「だよねー。」
紗季はナオの深刻な顔から、相当悩んでいることを理解して相談にのった。
紗季は2年になって出来た友だちである。去年まで拓巳がこの学校に通っていたことは知らなかった。
ナオは拓巳が大学に行き、一人暮らしを始めたことを紗季に話した。
「なるほどね。今まで隣に住んでた好きな人が遠くへ行っちゃった訳だ…」
「そうなんだよ。この前の日曜日拓兄ちゃんの部屋に行ったんだけど…」
「なに、なかなかいい感じじゃん。」
「全っ然!秀二も一緒だもん。まさしく、弟と妹が遊びに行ったたけのこと。」
「ふーん。お兄さんはナオのこと妹みたいに思ってるのを、彼女として見られたいんだね。」
「彼女っていうか…。その前に女として意識してほしいなーなんて思うんだけど、急には無理だし。」
「だよねー。」
「告って今までの関係が台無しになるのもやなの。」
「だよねー。」
紗季はナオの深刻な顔から、相当悩んでいることを理解して相談にのった。