おもちゃのユビワ
次の日から練習に参加することになった。放課後、部活に行く前にナオが話しかけてきた。
「秀二、遅くなるだろうから先に帰るね。」
「ああ、しばらくは先に帰ってくれ。」
「じゃ、がんばれー。」
そう言うとナオは1人で帰って行った。
その後すぐに小池が秀二に話しかけてきた。
「じゃ、秀二くん行こっか。」
「…あ、ああ。」
小池は人なつっこい性格なのか、秀二に対してなれなれしかった。お互いの兄弟が付き合っているからこその態度なのかも知れない。
秀二はそんな小池の態度が気に入らなかったが、小池がつい口を滑らせて拓巳に彼女がいるという事実を、ナオに言ってしまわないかという気がして、何も言えずにいた。
「秀二、遅くなるだろうから先に帰るね。」
「ああ、しばらくは先に帰ってくれ。」
「じゃ、がんばれー。」
そう言うとナオは1人で帰って行った。
その後すぐに小池が秀二に話しかけてきた。
「じゃ、秀二くん行こっか。」
「…あ、ああ。」
小池は人なつっこい性格なのか、秀二に対してなれなれしかった。お互いの兄弟が付き合っているからこその態度なのかも知れない。
秀二はそんな小池の態度が気に入らなかったが、小池がつい口を滑らせて拓巳に彼女がいるという事実を、ナオに言ってしまわないかという気がして、何も言えずにいた。