おもちゃのユビワ
「秀二くん、今度の大会はお兄さん応援に来るんだってね。」
「そんなこと言ってたな。」
そう言って秀二はハッとした。
「まさか、小池の姉さんと来る気なのか!」
拓巳が応援に来ることを小池が知っているということは、そういうことだろう。
「お姉ちゃんはそんなこと言ってたけど。」
「マズイな、どうすりゃいいんだ。」
ナオは秀二の応援に必ず来るだろう。もちろん秀二を応援する気持ちもあるが、拓巳が来ることを期待しているからというのもある。
拓巳が彼女と来れば、ナオにバレてしまう。
「秀二くん?お姉ちゃん来たらマズイの?」
「そりゃマズイよ。そんなことになったら…」
そう言いかけて秀二は黙った。
「そんなことになったら…何?」
今が小池に口止めをするチャンスかも知れない。
「小池…、練習が終わったら話がある。」
「話…分かった。じゃあ、後で。」
「そんなこと言ってたな。」
そう言って秀二はハッとした。
「まさか、小池の姉さんと来る気なのか!」
拓巳が応援に来ることを小池が知っているということは、そういうことだろう。
「お姉ちゃんはそんなこと言ってたけど。」
「マズイな、どうすりゃいいんだ。」
ナオは秀二の応援に必ず来るだろう。もちろん秀二を応援する気持ちもあるが、拓巳が来ることを期待しているからというのもある。
拓巳が彼女と来れば、ナオにバレてしまう。
「秀二くん?お姉ちゃん来たらマズイの?」
「そりゃマズイよ。そんなことになったら…」
そう言いかけて秀二は黙った。
「そんなことになったら…何?」
今が小池に口止めをするチャンスかも知れない。
「小池…、練習が終わったら話がある。」
「話…分かった。じゃあ、後で。」