おもちゃのユビワ
その日の放課後、ナオは紗季とショッピングに行く約束をしていた。



「ナオ行こ。」



「うん、あ、待って。秀二に言ってくる。」



そう言うとナオは秀二に駆け寄った。



「秀二!
今日紗季とショッピングなんだ。じゃあね。」



「ふーん。じゃあな。」



それだけ言うとナオは紗季の元へ戻った。



「やっぱ変!」



紗季には、やはり理解できなかった。


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