おもちゃのユビワ
オレは…そう言いかけたが次の言葉は出て来なかった。



「オレは…」



何も言わない秀二に小池がにっこり微笑んだ。



「ね、秀二くんのために何か出来たらいい。それだけだよ。じゃあ。」



小池は走って家の中に入っていった。



辺りはすっかり夜の風景だった。



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