君と過ごした あの教室
一人
あの時。
あたしが、まゆ達を避けていなければ
今。こんな不安な気持ちはしていなかっただろう
「すいません!!」
「ハイ!!!集まりましたね!それでは、席についてください!!」
中学入って、思いっきり遅刻。
担任の先生は、思ったより優しそうでホッとした。
だが、問題は・・・
席だ!!
「えっと。天川さんの席は・・・。」
あたしは、教室中を見回した。
あ!ラッキー★斉藤栄二の隣あいてるぢゃん!
あそこかー窓側だし。後ろだし!うん。いいかも★
って軽く思ったら。。。
「ココ???」
「あーあそこですね!さあ、座って座って」
ガーン違った!
あたしの席は、
一番前から、2番目だし!
隣の子。メッチャかわいいし!
あたしの後ろは、天川二郎。
しかも、ココ???って何聞いてんのさ!!
席につくと。。。
ますます。最悪な気分になった。
斜めが、あの、磯部敏だし。
しかも、間あいて隣が、ロボットみたいな奴だし!!
「じゃあ、入学式まで、まだ時間あるので、トイレに行ってきてください!」
あーどうしよお!!
友達いないよお。
あ。田口由美いるじゃん!
「由美!!」
ってあたし。親しくないのに、何呼んでんだよ!
「一緒にトイレいこ♪」
「いいよー」
由美とは、結構仲が悪かった。
でも、昔の事は、おかまいなし!!!
あたしと由美は、トイレに行った。
「由美とはさ、小学生んとき仲悪かったよねえ」
「うん。まあね」
曖昧な返事ばかりだった。
あたしは、かなり気を使ってた。
まるで、由美の家来みたいに。
話題を作って、楽しませた。
でも、由美は、楽しくなさそうな顔を
あたしに向けていた。