トシシタカレシ。
メール
~太陽side~
ある日の部活終わり。
「ねーねー神ちゃん、神ちゃんって携帯持ってんの?」
高宮夏梨先輩だ。
「俺っスか?持ってますよ?」
「え!?持ってたの??じゃあ教えて!」
「はいっ!」
その声を聞き付けてやってきたのが木下杏子先輩だった。
「何話してんの?」
「ああ、杏子かぁ。いや、神ちゃんが携帯持ってるなら、メアド聞こうかなって思ってさ。」
「えっ!?携帯持ってるの?ならアタシも神ちゃんのメアド知りたいっ!」
「あっ、良いっスよ。じゃあ今紙に書きますね。」
ささっ。
「じゃあ夜にメール下さい。待ってます!」
『うんっ!』
俺は高宮先輩と木下先輩にメアドを教えた。
先輩とメアドを交換するのは、これが初めてだ。
先輩とメールをするのは少し緊張するけど、
自分の携帯に知らないメアドが届くのがとても楽しみだった。