トシシタカレシ。
~太陽side~
あのメールの一件以来、俺と木下先輩は話さなくなってしまった。
勇気を出して、いつも通りに話しかけようとはするんだけど…
どうしても気まずくなって、結局部活が終わる。
このモヤモヤした気持ち…
誰かに相談したいけど、なかなか出来ない。
「おい、お前どうした?」
「あ、亮示先輩…」
「悩み事があるなら、俺に任せなさいっ!!」
亮示先輩は俺を安心させるように笑った。
その後、亮示先輩に全ての事を打ち明けた。
「お前、木下の事好きだったのか…それは意外だったわ。」
「しっ!先輩、声デカいですって。」
「あー、わりーわりー。とにかく協力出来る事はするから。」
「ありがとうございます。」
「とりあえず、まずは木下の心を掴む所からだなっ!!ま、頑張れよっ!」
「だから先輩声デカいっ!!!」
「あ、わりーっ!」
亮示先輩に全てを打ち明けたら心が少し軽くなった。
…もう少し頑張ってみよっかな…