トシシタカレシ。
~太陽side~
先輩…遅いなぁ…
いつもならこの時間には来るはずなのに…
ガラガラっ。
あっ、木下センパ…
「おはようございや~す!」
部室に入って来たのは亮示先輩だった。
「な~んだっ。」
「おい、この亮示様に『な~んだっ。』とはなんだよっ!」
「あ、すいません。ついうっかり~!」
「全くお前ってヤツは…てか今日、木下いなくね?」
「そうなんですよ…いつもならいる時間なのに…」
「寂しいでちゅね~神崎くぅ~んっ」
「亮示先輩、俺、先輩の事殴っても良いですか?」
「あー、わりーわりーっ!!」
「全く…亮示先輩は…いつかバラされそうだな…」
「大丈夫!!俺様、こう見えてもお口が堅いんでぇい!」
「いや、確実に嘘でしょ。」
「なんだとぉう!?…って、お前さ、こんな事してる暇があったら木下探してこいよ。」
「そうですね…じゃあ、俺行ってきます!」
「おぅっ!いってらっしゃいっ!!」
俺は部室を出て木下先輩を探しに行った。