トシシタカレシ。
~太陽side~
ガラガラっ。
「おうっ!神崎!木下はどうだったん…」
ガサっ。
「おいっ!お前…もう帰んのか??」
「ちょっと…先帰ります。」
「おい!神崎!!」
バタン。
今は急いであの2人に追いつく事にしか頭が回らなかった。
何やってんだよ、俺…
何でもっと早く木下先輩に気持ちを伝えなかったんだよ…
近すぎて気づかなかった…
ホント、俺って馬鹿だ…。
無我夢中で走った。
…良かった、間に合った。
俺はあの2人にバレないように距離を保ちつつ、後をついていった。
ややストーカーっぽくなってるような気もした。
だけど今はそんな事はどうでも良かった。
しばらく歩いて、近くの駅前に着いた。
駅前には沢山の店がある。
あの2人は花屋の並びのアクセサリー屋の中に入っていった。
俺はどうしてれば良いか分からなかった。
だから、しばらく待ってみる事にした。
少し罪悪感を感じながら。
俺は何をやってんだろうか…。