未来へ
2*はぐるま
家庭訪問
いつもの様に凌央を迎えに行って、手を繋いで帰る。
家に着いてもまだ琉祈は帰ってなくて、凌央と2人でご飯を作った。
「凌央、手洗いとうがいしてきて?」
「あーい」
「凌央、お買い物が先だ!!
保育園の服脱いで、これに着替えて?」
そう言って服を渡すと、きちんと保育園の服をハンガーに掛けて服を着替えた。
「なにが食べたい?」
スーパーでそう聞くと
「こねこねの餃子」
つまり、1から自分たちで餃子を作りたいと…
要望に答えて買い物をして家に帰った。
凌央が母親に抱いてもらったのは数えるくらい。
さみしい思いも沢山してると思うし、我慢もしてると思う。
でも凌央は曲がることなく、素直な子に育ってくれている。
18時過ぎにインターホンが鳴った。