未来へ
いつもと変わらない朝。
「おはよぉ…」
「おはよ!!顔洗っておいで。」
眠そうに起きてきたのは凌央だった。
いつもは自分で起きてくる琉祈が今日は起きてこない。
「るーきー!!起きないと遅刻するよ!」
「うーん…。今日は休む…」
部屋まで起こしに言ったら、そう言った琉祈。
いつも寝起きが良くて、学校を休むなんて言ったことなかった琉祈。
「どうしたの!?具合悪い?」
「今日は行きたくない…」
「もうテスト1週間前でしょ!?」
「そぅだった…。行くよ。」
そう言って起き上がった琉祈。
少し気になったけど、その後普通にしてる姿を見て、気にかからなくなった。
それから凌央を保育園に預けて、学校に向かった私。
琉祈も自転車で中学に向かい、普通の生活が始まったように見えた。