未来へ





救急車に駆け寄り、隊員の人に聞くと、今から病院に向かうから救急車に乗ってくれと言われた。


救急車に乗ると、身体中傷だらけで変わり果てた琉祈が寝かされていた。



「塚本琉祈さんで間違えないですね?」


「はい…」


「琉祈さんの保護者…ですか?」


「いえ、姉です。両親は出ていったので居ません。」


「そうですか…。今から、海堂病院に搬送します。病院に着いて詳しく検査しないとわかりませんが、とても危険な状態です。病院に着いたら、親族への連絡をお願いします。」

親族へ連絡…??
琉祈は死ぬ前提なの!?


「琉祈は死ぬんですか!?助けて下さい!琉祈を…」


そこで泣き崩れ話せなくなった私。


「全力は尽くしますが、今は何も言えません。」



そして間もなくして着いた病院で、琉祈はあっという間に手術室へ運ばれ、私は待っていることしか出来なかった。







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