未来へ
☆先生目線☆
塚本の弟の葬式が終わって、愛奏と凌央ちゃんを送ってご飯までご馳走になって、帰路についている俺。
やっぱり塚本はとても重たいものを抱えていて、俺の想像を遥かに越していた。
愛奏の親は葬式などには参列せずに、愛奏から受け取った通帳には3000万近くのお金が入っていた。
愛奏に聞くと、元々入れられている月々のお金が余っているのが貯まっているのと、
この葬式などのお金で1500万近くのお金が振り込まれていると、すごく切なそうな顔で言われた。
気が付けば俺はすごい必死で塚本の事をしていて、教師である身の俺が生徒相手にいいのかと自問自答を繰り返したが、やっぱり放っては置けなくて
塚本の話を聞いたときは
ぎゅっと抱き締めてやりたくて
俺が守ってやるって言いたくて
でもどちらの行動も自分には出来なくて
初めて自分が教師であることをマイナスに考えた。
俺はこの頃にはもう好きだったんだろうな…
塚本 愛奏という1人の女性として見ていたんだろう…