アクアマリンの秘密【外伝】
* * *
「あの時、美風が笑ってくれたこと。
ボクはとってもとっても嬉しかったんだ。」
「わわわ私…笑いましたか?」
「え、覚えてないの?」
「おおお覚えてますっ…でもっ、桃依様の傷を治すのに集中しすぎてて…それ以外のことが朧げな記憶しか…。」
「えー!?ボクはこんなにこーんなに鮮明に覚えてるのに!?」
「ごごごごごめんなさいっ…!」
小さくシュンとうなだれる美風も可愛い。
なーんて、ボクは甘い。
「さて、白斗の部屋はあっちだったはずー…。
あ、いたいた。窓から入っちゃえ!はーくーとー!」
ボクは窓をノックした。
すると少し呆れた顔をした白斗がドアを開けてくれる。
「ドアは向こうだけど、桃依?」
「飛んできたからこっちの方が早くって。」
「見れば分かるけど。
それで今日の怪我人は美風ちゃん、かな?」
「うん。美風の右手。」
「美風ちゃん、どうぞ?」
「すすすすみませんっ…。」
「桃依の特別なお客様だからね。オレも傷一つ残さないようにしなくちゃ、だね?」
「頼むよー?白斗!」
「分かってます。」
白斗がボクをからかいたそうな目をしながらそう言った。
「あの時、美風が笑ってくれたこと。
ボクはとってもとっても嬉しかったんだ。」
「わわわ私…笑いましたか?」
「え、覚えてないの?」
「おおお覚えてますっ…でもっ、桃依様の傷を治すのに集中しすぎてて…それ以外のことが朧げな記憶しか…。」
「えー!?ボクはこんなにこーんなに鮮明に覚えてるのに!?」
「ごごごごごめんなさいっ…!」
小さくシュンとうなだれる美風も可愛い。
なーんて、ボクは甘い。
「さて、白斗の部屋はあっちだったはずー…。
あ、いたいた。窓から入っちゃえ!はーくーとー!」
ボクは窓をノックした。
すると少し呆れた顔をした白斗がドアを開けてくれる。
「ドアは向こうだけど、桃依?」
「飛んできたからこっちの方が早くって。」
「見れば分かるけど。
それで今日の怪我人は美風ちゃん、かな?」
「うん。美風の右手。」
「美風ちゃん、どうぞ?」
「すすすすみませんっ…。」
「桃依の特別なお客様だからね。オレも傷一つ残さないようにしなくちゃ、だね?」
「頼むよー?白斗!」
「分かってます。」
白斗がボクをからかいたそうな目をしながらそう言った。