アクアマリンの秘密【外伝】
* * *
「はい、終わり。
傷も残ってないし、あ、どう?ちゃんと動くかな?」
「ははははいっ!それに元々そんなに大した傷じゃ…!」
美風が申し訳なさそうに俯く。
…白斗にそんな態度、しなくていいのに。
「まぁそうなんだけどねぇ…。桃依は無駄に過保護…っていうか。」
「そそそんなこと…!」
「美風ちゃんだってヒールの使い手なんだから、自分の傷のやばさくらいちゃんと自分で推し量れるよ。」
「それでもボクが心配だったからいーの!
白斗はちゃんと治してくれればそれで!」
「…あのねぇ、オレだって暇じゃないし、魔力もそれなりにキープしておかないといけないんですけど。基本、オレが呼び出されるのが緊急時だって分かってる?」
「だーって!ヒールの使い手は自分を治せないじゃーん!
ボクばっかり治してもらってて不平等だもん!美風にばっかり負担かけちゃうし。」
「…ああ言えばこう言うフライの使い手さんこそ『ヒール』を覚えたらどうだい?」
「属性が違うから覚えたくても覚えられないんだってばー!
それにボクだって白斗が緊急で遠出する時にはちゃんと送ってあげてるじゃん!」
「ま、その件があるからオレだって治してあげてるんだけどね。」
「お互い様、だよね?」
「そーゆーこと、かな。」
「あのあのあのっ…あ、ありがとうございましたっ!」
「いえいえ。桃依の怪我、いつも治してくれてありがとね。」
「いえそんなっ…私なんかが役に立て…きゃあっ!」
「白斗ー!それ、ボクが言おうと思ってたことなのにー!
もういい!治してくれてありがと!もう行くよ、美風!」
ボクは美風を抱き上げて、『フライ』を唱え、窓から飛び降りた。
「はい、終わり。
傷も残ってないし、あ、どう?ちゃんと動くかな?」
「ははははいっ!それに元々そんなに大した傷じゃ…!」
美風が申し訳なさそうに俯く。
…白斗にそんな態度、しなくていいのに。
「まぁそうなんだけどねぇ…。桃依は無駄に過保護…っていうか。」
「そそそんなこと…!」
「美風ちゃんだってヒールの使い手なんだから、自分の傷のやばさくらいちゃんと自分で推し量れるよ。」
「それでもボクが心配だったからいーの!
白斗はちゃんと治してくれればそれで!」
「…あのねぇ、オレだって暇じゃないし、魔力もそれなりにキープしておかないといけないんですけど。基本、オレが呼び出されるのが緊急時だって分かってる?」
「だーって!ヒールの使い手は自分を治せないじゃーん!
ボクばっかり治してもらってて不平等だもん!美風にばっかり負担かけちゃうし。」
「…ああ言えばこう言うフライの使い手さんこそ『ヒール』を覚えたらどうだい?」
「属性が違うから覚えたくても覚えられないんだってばー!
それにボクだって白斗が緊急で遠出する時にはちゃんと送ってあげてるじゃん!」
「ま、その件があるからオレだって治してあげてるんだけどね。」
「お互い様、だよね?」
「そーゆーこと、かな。」
「あのあのあのっ…あ、ありがとうございましたっ!」
「いえいえ。桃依の怪我、いつも治してくれてありがとね。」
「いえそんなっ…私なんかが役に立て…きゃあっ!」
「白斗ー!それ、ボクが言おうと思ってたことなのにー!
もういい!治してくれてありがと!もう行くよ、美風!」
ボクは美風を抱き上げて、『フライ』を唱え、窓から飛び降りた。