アクアマリンの秘密【外伝】
「緑志…てめぇ!!邪魔すんな!!」

「蒼刃、落ち着いて。月叉様の言葉にいちいちカッとならない。」

「今日という今日は我慢ならねぇ…!!一発殴らせろ!!」

「はぁ…仕方ないな。
『シールド』。」


僕は月叉の周りにシールドを張った。
そして軽く、蒼刃を弾き返す。


「はい、終わり。
蒼刃は仕事があるだろう?そっちへ行って。」

「…ったく…分かったよ。
でも月叉、今度会ったらぜってぇ殴るからな。」

「お前の手が伸びてくる前に俺が先に一発お見舞いしてやるよ。」

「うるせぇ!!」




バタン!!


かなり不機嫌に扉は閉められた。

僕はまたしても深いため息をつく。





「はぁ…本当に…。いい加減にして下さいよ。
本当にどちらも仮皇子で困ります。」

「仮皇子だと?随分生意気なことを言うようになったな…緑志。
大体問題があるのは蒼刃だろ?
俺の言葉にいちいち突っかかってき過ぎだ。」

「分かってるんでしたら…何も吹っ掛けないでいただきたいものですが。」

「今は近くに誰もいない。
敬語じゃなくても構わねぇぞ。」

「…いえ。城内ですから。」


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