年上のあなた(仮)
食べ終わって彼に頼りっぱなしで申し訳なかった私は二人分の食器を洗っていた。
彼は仕事に行く支度をしてて
その姿が私をまたキュンとさせた。
ネクタイを締める手つきが
腕時計をつける手つきが
ものすごく様になってて。
思わず見とれてしまっていた。
『あのさ、携帯ある?』
『えっ?』
いきなり携帯ある?なんて聞かれてビックリしてしまってお皿を落としそうになる
『あ、机の横の鞄に・・・』
と私の言葉を聞いて彼は携帯を取り出して慣れた手つきで自分の携帯と操作をする。