年上のあなた(仮)
加速する鼓動
類さんのことが好きだと分かってから、類さんのことが頭から離れなくなってしまって。
あれから類さんにメールの返事をしてあっという間に学校が終わってしまった。
『ただいまー。』
家に着いて二階の自分の部屋に向かってベッドに腰を降ろした時、
携帯の着信が鳴った。
着信からして電車で
私は携帯を鞄から取り出してディスプレイを見た。
そこには"橋本類"の文字。
『えっ!?類さん?』
まさか類さんからの電話だと思わなくて、一気に胸の鼓動が高まる。
『も、しもし?』
緊張しながら電話に出た。
『あ、俺、類だけど・・・今家?』
電話から聞こえた類さんの声はいつもより低くてなんだか色っぽかった。
ますますドキドキが増す。
『はい、家です。』
声が震えないように答える。
『今日の夜、飯行かない?』