年上のあなた(仮)
『あ、僕ね、面白いもの見ちゃったんですよね。
放課後、図書室に来てくださいね。じゃあ。』
『え、ちょっと!!!!』
そして彼は淡々と自分の言いたいことだけを言って去っていった。
『何なの、あれ・・・』
相手にする必要なんてないよね。
でも・・・
面白いもの見ちゃったって言ってたし。
面白いものって何なの?
少し気になってしまう。
『愛、何だったの?』
美優が心配そうに問い掛けてくる。
『なんか、面白いもの見ちゃったから放課後図書室に来てって。』
『何それ?』
って笑いながら美優は言う。
でも美優の言う通り何それ?って感じだよね。
うん、ただの悪戯だよ。
私は気にしないことにした。