失恋少女とヤンキーと時々お馬鹿
夏の反省
帰ってきてもあたしの興奮は冷めなかった。
夜はみんながいるみたいに思えてニヤけて、陽に怒られる錯覚に陥る。
でもそれは全然嫌じゃなかった。
むしろいつも一緒みたいで少しうれしい。
夏休みの課題はすでに終わらせている。
前から夏休みの課題として出そうなところはだいたいやっていたからもらったものくらいしかやってない。
しかし、それはあたしだけみたいで、まぁ予想はしていたけど課題なんてしてない奴らをあたしは知っている。
「課題?うまいのか?」
食べ物じゃねーよ、陽。
「課題?うまいのか?」
食べ物じゃ……以下略、大雅。
「課題?出す気ねぇけど?」
出せよ、大翔。
「だいたいやってある……」
うんうん、やってある……何!?やってあるだと!?
「よしよし」
あたしは颯太な頭を撫でた。
「俺はおわってるよ」
さすが優真君。
まともなのは2人だけ。
「……俺もやる。亜美、教えろ」
陽がいきなりそんなことを言い出した。
「……まぁいいけど」
ということで勉強教えることになりました。