失恋少女とヤンキーと時々お馬鹿



「ってか何、このくだらない理由たちは」


呆れ声の亜美。


「お前、馬鹿にすんなよっ・むしろ誉めろよ」


どこを誉めればいいのか教えてくれ。


「ってか陽!シュークリームさっきから何個目だよ!」


みんなの馴れ初め?を聞いている間に黙っていた陽はいくつかのシュークリームの袋を開けていた。


「ひゃんこ」


「口もぐもぐさたまま話さないっ!」


それを聞くと、少し黙って、シュークリームを飲み込んだ後、牛乳を飲み、亜美の質問に答えてくれた。


「三個食べおわったとこだ」


「うるせぇ、糖尿病」


うるさい甘党はほっとこう。


「お前、失礼だな」


怒ったか?
さすがに言いすぎたか?


「ご……」


めん。


そう続くはずだったあたしの言葉は、陽が遮る。


「まだ予備軍だ」



そっちかーい!



ってかどっちもヤンキーの言葉じゃないっつーのっ!


ダメだ、ここのヤンキーはアホばっかだとしか思えない。


むなし過ぎる。


ついでに、頭も悪すぎる。


ほとんど課題の答え、間違ってるよ。




ドンマイ。




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