失恋少女とヤンキーと時々お馬鹿
“別れよう。
バイバイ。”
たった2行。
それだけで別れを告げられた。
返信は届かない。
電話は繋がらない。
いっきに距離が開いた。
それが私と彼が終わったことを嫌でも感じさせる。
あまりにもいきなりすぎて涙も引っ込む。
でも一人にはなりたくなかった。
こんな時に限って……
いや、父はいつも私とは昼と夜が逆の生活をしているし、弟にはあまり会わないようにしている。
こんな時じゃなくても大抵私が居てほしいと願うときには私の横には誰もいない。
一人には慣れていても、こんなときはさすがに淋しい。
餓鬼なりに一生懸命恋愛していたのに。
馬鹿らしくなってきた。
道を歩くときでも考えてた。
言い訳を。
誰に言い訳をするわけでも無いのに。