失恋少女とヤンキーと時々お馬鹿
あの後からのヤンキー達の行動の速さといったら、新幹線もビックリだと思う。
まずは爆笑。
みんな一斉に海に沈めたかった。
その後はまた爆笑。
笑いたいのはこっちだよ。
「別に忘れさせてって頼んでないんだけど」
少し離れた陽をしっかり見て言った。
断るときはしっかりと。
「ん〜、いや、おまえは明日もここに来るよ」
陽の綺麗な黒い瞳から目が離せない。
まるでわかってるような口振り。
「シュークリームは明日買ってきます。それでいいですか?」
亜美はそういうことだとおもった。
シュークリームが食べたいから、明日買ってこさせようと思っているのだと……
でも、陽は、
「シュークリームは気にすんな。別に気にしてねぇから」
ならあたしがここに来る理由は無くなった。
たった今。