失恋少女とヤンキーと時々お馬鹿



そのまま優真君と陽たちにより音楽室に連行された亜美はもう一度確認した。


「ほんとに喧嘩ではないのね?」


「だからちげぇって」


「あんたには聞いてない」


真っ先に大雅が答えたが、亜美はばっさりと切り捨てる。


「してないよ」


優真君がいうなら本当だな。


「おい、テメェ覚えとけよ」


「はいはい」


大雅は完璧にスルーだな。


「ってか何でいきなり演技なんかしはじめたの?」


そうだよ。
いきなりこんなことするなんてヤンキーらしくない。


「ボランティア?」


「はぁ?」


やめてくれ。


「冗談……」


「テメェ冗談は顔だけにしとけとか言ってみろ。落とす」


言い掛けたぜ……
あぶねぇ。


ってかどこに落とされるの
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