失恋少女とヤンキーと時々お馬鹿
そしてあれからしばらくしてから優真君からメールが届いた。
『明日近くの公園で劇のリハやるから来なよ!』
どうしよう。
はてしなく見たい。
『行く!絶対に育!』
急ぎすぎて漢字の変換間違いにも気が付かないほどテンパっていた。
それほどみたい。
「……どうしよう。と、とととにかく、服でも選ぼうかな」
パニック。
意味もわからずめちゃくちゃかわい、普段のあたしなら絶対に着ないような服ばかりをチョイスしてしまった。
ベッドの上に並んだ、ヒラヒラフリフリの服。
なんともまー、よそ行きの服ばかり。
普段のあたしが好むのはTシャツにジャージ。
着飾る必要性があたしにはわからないけど、それは関係ない。
金持ちの世界に必要性を求めてはいけないのだ。