失恋少女とヤンキーと時々お馬鹿



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今の陽は、あの頃俺が憧れたかっこいい背中の陽ではなかった。


自分から意味のある喧嘩をしようと俺をさそったのに、さっきの陽はそれを自分から破った。







「あー、めんどくさい」


考えてもめんどくさいだけだ。


ここからコンビニまで歩いて10分。


帰ってきたら20分。


陽が反省するには少し微妙な時間だが、ゆっくりいけば、ちょうどくらいかな?


俺は陽と仲直りするために、コンビニにシュークリームを買いに行こうと思った。



たまにはちょっと高いやつ買っていってやるよ。




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