失恋少女とヤンキーと時々お馬鹿
それになぜか安心した。
梓には適わないなぁー、
そして昨日は車で行った道のりを徒歩で向う。
東高校に向って。
決して楽しいわけではない。
やらなければならないこともある。
でも約束してしまったのだから、行かないわけにはいかない。
今更後悔しても遅い。
その時、制服のポケットで携帯が震えた。
よくディスプレイも見ないで出てみれば
「遅い」
陽からでした。
「……今歩いてるよ」
「なら走れ」
「なんか急がなきゃいけない理由でもあんの?」
「……ない」
ないんかーい!
「ならいいじゃん」
「シュークリームが……」
シュークリームがどうした!
って言おうとしたら電話が切れた。
気になるだろ!
そんなことを考えていたかどうかはわからないが、
シュークリームが……の続きが気になってしまって、早足になった。