失恋少女とヤンキーと時々お馬鹿
「あたしも、陽の隣、歩きたいっ!」
一生懸命涙を拭って、シュークリームがくれた笑顔で言った。
陽が優しく笑ったような気がした。
それを確認する前に抱き締められたから、もう見れないけど。
でも、あたしの体を包んでいる温もり、力強さ、匂い、安心感。
それは全部愛しい人のものだった。
あたしの愛しい人、それは……
ずっと、これからもあなただけ。
失恋少女とゆかいなヤンキーたち
end