失恋少女とヤンキーと時々お馬鹿
すると、イケメンは笑いやがった。
くそぅ、こんなときまでイケメンだぜ……
「面白いね。君」
嬉しくありません。
「それにしても辛気臭い顔してるね。しつれんでもした?」
その言葉にギクッてした。
「なに、もしかして当たり?やべぇ、こりゃ、10点だな」
なんのポイントだよ。
「まぁ、とりあえずいらっしゃいな、おねーさん」
強制連行?
ってかあたしの意見は無視?っていうか耳に入ってないね。
でも、めちゃくちゃに抵抗しなかったのは、
もうどうでもいいやって思ったから。
悔しいけど、イケメンについていくしかあたしの気晴らしにはならなかった。