失恋少女とヤンキーと時々お馬鹿
自分のことを話すのは気が引ける。
それだけこの意味の分からないヤンキーたちといるこの場所が大好きになっていたみたいだ。
「まずは、あたし、実はおじょーさまです。しかも長女。下に弟が1人っていうか、双子なんだけど」
みんな何も言わない。
「あたしがフラれたのはしってるよね?」
それにはみんな頷いてくれた。
それを確認してから、大雅を見た。
「さっき大雅が会った人があたしの元彼だよ。柊秀」
前は秀のことを考えるだけで苦しかった胸が、今ではそうでもないから驚きだ。