失恋少女とヤンキーと時々お馬鹿
食べ終わったのか、立ち上がりもしないで優真君に話し掛けた。
「なぁ、俺のシュークリーム一箱知らねぇ?」
「ちょっとまて」
「あ?何だよ」
もはや富士山の形をした帽子はあたしの脳内から吹っ飛んだ。
「あんた、シュークリームの数え方知ってる?」
「はぁ?ばかにしてんのか?知ってんに決まってる」
「言ってみよ!」
「ひとはこ、ふたはこ、さんはこだろ?」
ちげぇよ。
何で箱単位なんだよ。
「一個二個でしょ」
「はぁ?何いってんだよ。お前、馬鹿だな」
ふざけんなぁぁあぁあ!
馬鹿はあんただよ。
数え方明らかにおかしいだろ。