失恋少女とヤンキーと時々お馬鹿
「いつでも俺らはお前を守らなければならないわけ。不本意だけどな。めんどくさい」
大雅はいつも通りソファーで寝てる。
ってか不本意とかめんどくさいとか言うなよ。
「ってか危険なの分かっててあたしをここにつれてきたのかよ!」
「ああ」
颯太君のせいじゃないけどさぁー、大翔のせいだよね。
「俺らはお前を守んなきゃなんねぇから弱くなるわけにゃいかねぇんだよ」
真剣な陽の声。
――あたしのため?
「そうでなくても俺らはお前に心配されるほどやわじゃねぇよ」
陽はそう言ってシュークリームを食べはじめた。
――心配くらいさせてよ
あたしはこの言葉を言わなかった。
言ったって茶化されて、馬鹿にされるだけだから。
だから、心の中だけでいった。
―――――――――変化無し
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