お天気雨

初めてのお祝い

｢優也ー。私、どこ行くか決められなかった。こういうの初めてで...｣
｢そうだよなぁ。じゃあ、水族館なんてどう？｣
｢いいね！行きたい！！｣

だけど...
｢ねぇ、優也。私、化粧品とか服とかがない。｣
｢じゃあ、美羽の家まで行くからまず、美羽は家に帰って出掛ける準備して？その間に俺が大家さんに、引っ越しの手続きとかしてきてあげるから。荷物多い？｣
｢いや、ほとんどないんだ。服と化粧品とかぐらい。家具が一つもないの。｣
｢ならちょうどいいじゃん。美羽が服とか要るものだけ持って返って、あとは引っ越しの業者さんに頼もうぜ。｣
｢え、でもどこに引っ越すの？私。｣
｢俺ん家に決まってんじゃん｣