のらねこ
シャワーをあびて、着替えて、メイクして、髪セットして
グラサンして、バックを持って部屋を出ようとして札束を忘れた事に気付き、札束をポッケに入れ、部屋を出た。
たぶんここに来ることはもうないだろう。
長い廊下を渡り、エレベーターにのり1階のボタンを押す。
(うっそ。ここ最上階じゃん)
自分がとてつもなくすごいとこにいたような気がして立ちくらみがした。
こんな広いマンションに住んでる男の人……まったく思い出せない。
なんならリピートしてもらえるようにいっぱいご奉仕しとくべきだったろうか……
といっても、覚えていないものはしょうがない。
でもなんにも記憶のない私がこんな札束………臨時収入もいいとこだ。
と、ポッケから札束を出し数える。