All the time.



結局医者の言うことを
聞かないで
“絶対安静”にもかかわらず
練習に出たりした
でも走れるわけなくて
歩くだけで痛くて
テーピングでガチガチに固めても
歩くのが精一杯のなか
試合当日を迎えた。


準決勝、3クォーター開始3分。
点差は20点差。
私はベンチで眺めてた。
出たくて出たくて仕方ない
気持ちをかみ殺しながら。
…その時
『結愛、点差縮めてこい
 ただしリミットは5分だ。』

嬉しかった。
こんな体なのに出してくれる
先生の心遣いが。




……

結果試合は74対82で負けた。
試合にでた私は
足の筋も故障し医者に
怒られた。
二度とバスケを本気で
やるな、と宣告された。




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